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札幌に生花店「ガノン・フローリスト」-店内を植物とアートの融合空間に

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 札幌・円山の「北海道神宮」入り口向かいに11月5日、フラワーショップ「GANON FLORIST(ガノン・フローリスト)」(札幌市中央区宮ヶ丘3、TEL 011-633-5522)がオープンした。

水のボトルアレンジ

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 フローリストの清野光さん(26)と渡辺一輝さん(22)が立ち上げた同店。「世の中にフローリストを増やしたい」「自然に触れるきっかけを増やしたい」という思いを胸に開業。「海外でデザインを学んだ」という清野さんと建築科出身の渡辺さんが手掛ける店内は、花と植物を単にディスプレーするだけでなく、デザインやアート性、照明、色の配置1つ1つを考え、ギャラリー風の雰囲気に仕上げた。「従来のフラワーショップらしくない内装」が評判を呼び、うわさを聞きつけて来る来店客も多いという。「最初に店に入るときに驚いてもらえないと意味がないと思った。今までに見たことがない花や植物の見方、魅力を見つけられるはず」と清野さん。建築雑誌に紹介されたほか、日々変化する店内の様子を見物しに毎日足を運ぶ来店客もいるなどの反響も呼んでいる。店舗面積は約10坪。

 花やサボテンなどのポピュラーな植物だけでなく、コケ、植物のツル、手づくりのキャンドルなども販売。デリバリーや無料のフォト・ムービーメッセージサービス製作などのサービスも用意する。

 清野さんは元々パンクロッカーでプロのミュージシャンとしてライブ漬けの日々を送っていたが、ある日、植物に話しかける年配の男性の姿を見てフローリストを志すようになった。「そのおじいさんはとても幸せそうに木に話しかけていて、最初は『何が楽しいんだ』と不思議に思っていた。しかし、考えていくうちに『この地球上で生きていて自然に感謝できない自分は本当に幸せなのか』とも思うようになった」。フラワーデザインについて学んだ後、単身カナダ・バンクーバーに渡った。

 渡航当初は英語もままならない状況で住む場所もなく、食事もできない状態が続く厳しい生活が続いたが、知り合いを通じてファッションプロデュース、イベントの仕事を手伝うことができるようになった。イベントのノウハウやファッション、デザインについて無知だったが「できない」と言わずにあらゆる仕事を引き受け、がむしゃらに働いたという。

 多忙な仕事だったが、合間をぬってはフラワーデザインのワークショップを開くようになり、花や植物を「デザインする」という切り口は評判を呼ぶようになった。うわさを聞きつけた現地のフラワーショップから「新オープンの店をやってみないか」と声が掛かり、「念願だった」というバンクーバーでのフローリストとしての一歩を踏み出した。帰国後は偶然出会ったフラワーショップのオーナーから店を任されたため、1年間店を切り盛りして経営を学んだ。店を退いた後、自分の店を開くためのアイデアを固めるため、「1年間家に引きこもって」同店開業にこぎ着けたという。

 「現在フローリストになりたいと思う人は少ないし、就きたい職業100位にも入らない。女性では目指す人もいると思うが、男性ではほとんどいない。資格もいらない、センスを磨けばできる仕事。もっと『フローリストはかっこいい仕事なんだ』ということを知ってもらいたいし、フローリストという職業を通し、自然や動植物に触れるきかっけを持つ人を増やしたい。この店は花や植物に関わる1つの場所。例えばハンバーガーではなく『マクドナルド』、ラーメンではなく「山岡家」に行こうと言ってもらるように、花屋ではなく『ガノンに行こう』と行ってもらえるような店にしたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は9時~20時。木曜定休(配達予約はできる)。

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