2006年から始まった国内最大級の国際短編映画祭「札幌国際短編映画祭」（通称＝SAPPOROショートフェスト、以下SSF）の過去2回の受賞作品とオフィシャルセレクションのノミネート作品を集めたDVDが3月1日、「アマゾン」のほか道内書店約200店舗で発売される。

　SSFは、2006年、2007年の開催で計18,000人を動員。作品応募数は、世界90カ国から4,000本。わずか2年で国内最大級の国際短編映画祭に成長した。開催当初より、DVD化リクエストの声が多く、SSFのプロモーションと映像産業、関連業界の市場開拓のため、テレビ・ラジオのCM企画制作を手がけるインデックス・コア（札幌市東区北22東1）とSSFが共同で企画制作。書籍の配送業務、販売管理を手がけるコア･アソシエイツ（東区北23東8）が販売し、販売枚数3,000枚を目指す。

　タイトルは「SAPPOROショートフェストセレクションvol.1」。2006年、2007年の受賞作品を中心に、DVDとしてのバランスやバラエティー感を加味して作品セレクト。2007年フィルムメーカー部門グランプリを受賞したイギリスのサイモン・エリス監督の「テレビの不思議」をはじめ、今年1月、アメリカで開催されたサンダンス映画祭で日本人初の優秀賞を受賞した札幌出身の小川亮輔監督の「花魁ノ詩（オイランノウタ）」など12作品、132分を収録する。価格は2,500円。

　そのほか、DVDをウェブサイトと連動させ、SSFホームページのDVDプロモーションページでオリジナルコンテンツを公開。監督のプロフィールや作品の紹介、各監督のインタビューを掲載するほか、ユーザーのコメント機能も設けた。作品だけでなく監督の情報を提供し、監督と見る人のコミュケーションツールとして「監督の素顔を伝えることで、身近に感じてもらえれば」（SSF運営委員の柳沢敦子さん）と話している。

　SSFの久保俊哉プロデューサーは、DVD発売について「スタッフも喜んでいるが、全国のファンにも喜んでもらえるものができた。これまで販売されているどのコンピレーションアルバムよりも良いものができたという自信がある」と話す。DVDは、来年以降もシリーズ化を予定している。

SAPPOROショートフェストインデックス･コアコア･アソシエイツ「SAPPOROショートフェスト」－大通公園で初の野外試写会（札幌経済新聞）