劇団「東京セレソンデラックス」、札幌初公演始まる

東京セレソンデラックス「くちづけ」の出演者たち

東京セレソンデラックス「くちづけ」の出演者たち

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 俳優の宅間孝行さんが主宰する劇団「東京セレソンデラックス」の札幌初公演が10月15日、道新ホール(札幌市中央区大通西3)で始まった。

 同劇団は1997年「東京セレソン」として旗揚げ。2001年に「東京セレソンデラックス」としてバージョンアップし、今年で10周年を迎える。今回公演する3年ぶりの新作「くちづけ」は、ドラマ「花より男子」シリーズや「歌姫」などの脚本・演出も手がける宅間さんが10年近く温めてきた作品。

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 過去に十数行の小さな記事として新聞に掲載された実話を基にしており、知的障害者のグループホームを舞台にした「優しくも切ない切ない物語」だという。同作品は東京で1万人、大阪では7,000人、名古屋では4,500人を集めており、札幌での公演は集大成ともいえるラスト公演となる。

 主なキャストは金田明夫さん、加藤貴子さん、東風万智子さん、石井愃一さん、藤吉久美子さんらベテラン俳優。主宰の宅間さんも出演する。

 グループホームというナーバスなテーマを取り上げることから、稽古中には何度もディスカッションを重ねたほか、実際のグループホームを訪れ障害者らと交流を深めたという。

 「劇中には障害者の方に対する際どい表現も出てくるので、彼らがショックを受けないか心配していたが、当作品を見てくれた方はこのテーマをしっかりと理解してくれただけでなく、とても喜んでくれた」と宅間さん。

 北海道での初公演について、加藤さんは「演劇は、見てくれる観客の皆さまが一緒になって初めて完成するもの。今回の札幌公演は3日間だが、見に来てくれるお客さまによってそれぞれ違う舞台になるので、その違いも楽しんでいただければ」と話す。「セレソンの演劇はストーリーがわかりやすいので、初めて演劇を見る人にとってはとても良い『入り口』となるはず」とも。

 「演劇とは『風の芸術』。舞台初日で完成させた演劇を何ステージもこなすのではなく、毎回のステージでマイナーチェンジを繰り返すことで初めて完成形に近づいていくもの」と金田さん。「『宅間演劇』はビギナーの方からプロの方まで幅広い支持を受けている。北海道の方々にはあまり馴染みがないかもしれないが、今回の公演が北海道での『演劇元年』になることを期待している。『セレソンの北海道第1回目の公演を見た』ということが、必ず自慢できる日が来ると思う」とも。

 宅間さんは「昨今はネット社会なので、すでに他の地域の公演を見てくださった方々の感想や評価も簡単に見られるはず。その感想や評価を見た上で、もし『セレソンって、おもしろそう』と思っていただけるなら、ぜひ足を運んでもらいたい」と呼びかける。

 チケットは全席指定で、前売り・当日=6,000円。「ミュージック ファン」(TEL 011-208-7000)で販売する。公演スケジュールはサイトで確認できる。公演は17日まで。

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