劇団「東京セレソンデラックス」が札幌で初公演-3年ぶりの新作で

札幌初公演となる「東京セレソンデラックス」の新作「くちづけ」。撮影=齊木恵太

札幌初公演となる「東京セレソンデラックス」の新作「くちづけ」。撮影=齊木恵太

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 俳優・脚本家の宅間孝行さんが主宰する劇団「東京セレソンデラックス」が10月15日~17日、道新ホール(札幌市中央区大通西3)で初の札幌公演を行う。

「東京セレソンデラックス」主宰の宅間孝行さん(写真中央)。撮影=齊木恵太

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 同劇団は1997年「東京セレソン」として旗揚げ。2001年に「東京セレソンデラックス」としてバージョンアップし、今年で10周年を迎える。キャストを常にオーディションで選び、過去には17作品を発表。「どこか懐かしくて心温まる世界に展開する、笑って笑って最後にホロッとくる芝居が持ち味」で、これまで口コミで来場者を増やしてきたという。

 2007年春「あいあい傘」では初の大阪公演を果たし、同年夏「歌姫」では8,500人、2008年夏「夕」では1万2,600人、昨年の「流れ星」では名古屋にも進出し、東名阪合わせて1万8,000人の観客を動員。中でも「歌姫」は主演に長瀬智也さん、相武紗季さんらを迎え連続ドラマにもなった。

 札幌での初公演について、宅間さんは「当劇団の舞台を見に来てくれた札幌の方々が『ぜひ札幌でも公演してほしい』と実際に公演のために動いてくださったことが開催のきっかけ。札幌の演劇ユニット『TEAM NACS(チーム・ナックス)』のメンバーもブログなどで当劇団のことを紹介してくれたりと、本当に多くの方々の協力があった」と話す。「今まで札幌の方々はわざわざ北海道から公演を見に来てくださっていたので、今回は逆に北海道のおひざ元である札幌でやりたかった」とも。

 今回公演する3年ぶりの新作「くちづけ」は、宅間さんが10年近く温めてきた作品。過去に十数行の小さな記事として新聞に掲載された実話を基にした「優しくも切ない切ない物語」だという。キャストは金田明夫さん、加藤貴子さん、東風万智子さん、石井愃一さん、藤吉久美子さんらベテラン俳優に加え、オーディションで合格したモデルの芳賀優里亜さん。同劇団員の伊藤高史さん、須加尾由二さん。主宰の宅間さんも出演する。

 「ここ最近は切ない物語ばかりを公演してきたので『セレソンといえば感動モノ』というイメージだったが、来年からは新シリーズとしてコメディー作品を上演する。今回の札幌公演は10周年記念公演の最後の都市となるので、切ない物語の集大成として良い締めくくりになれば」と宅間さん。「演劇や芝居というと堅苦しくて敷居の高いイメージを持たれる方も多いが、当劇団の作品は笑いあり感動ありと、初めて見た人でも入りやすいものになっている」とも。

 チケットは全席指定で、前売り・当日=6,000円。「ミュージック ファン」(TEL 011-208-7000)で販売する。公演スケジュールはサイトで確認できる。

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