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札幌に「夜のパン屋さん」 食品ロスや生活困窮者に働く場を提供

市内6店から集まったさまざまなパンが並んだ

市内6店から集まったさまざまなパンが並んだ

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 売れ残りそうなパンを店から買い取り販売する「夜のパン屋さん」という取り組みが12月6日、書店「Seesaw Books(シーソーブックス)」(札幌市北区北18西4)で開催された。

販売員が接客する様子

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 運営は、ホームレス状態にある人の自立を支援する団体「ビックイシューさっぽろ」。「夜のパン屋さん」は、さまざまなパン屋から売れ残りそうなパンを安く買い取り販売することで食品ロスを削減すると同時に、ホームレス状態などの生活困窮者が店先に立ち、パンの販売によって働く場所を提供するという取り組み。現在、東京では3か所で展開し、東京以外では札幌が初めて。

 札幌では、11月3日に「夜のパン屋さん」のトライアル営業を行い、反響が大きかったことなどから今月から月1回のペースで販売を始めた。初日の6日は、市内の6店から約170個のパンが店頭に並び、16時にオープンしてから17時30分頃には完売したという。次回は来年1月26日に開催する。

 「ビッグイシューさっぽろ」事務局長の平田なぎささんは「今後は隔週開催、毎週開催と開催回数を増やし、食品ロスのさらなる削減と雇用者数の拡大を図っていくことが当面の目標」と話す。

 「パン屋だけでなく小麦を生産する農家とも連携し、東京にはない小麦生産地・北海道ならではの『夜のパン屋さん』をつくっていきたい。そして、札幌での取り組みを軌道に乗せることで、ほかの地域にもこの取り組みが広がってほしい」とも。

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