札幌でまちづくり事業などを手がけるノーザンクロス（札幌市中央区北1西5）は10月20日、北海道を特集する季刊誌「カイ」を創刊した。

　同社は、まちづくり事業、地域遺産プロモーション事業などのほか、これまでに4タイトルの書籍を出版。定期雑誌の発行は今回が初めてで、「北海道の本当の魅力や情報が見えにくく、北海道を考える雑誌を作りたかった」（同社）と、構想自体は10年以上前からあったという。書籍ではなく、反響を反映させながら次に生かすことのできる雑誌を選び、1年ほど前から実際に企画を進め、今回の創刊に至った。

　コンセプトは、創刊号の特集にもなっている「北海道を探しに行こう」。「知る、愉しむ、創る。」をテーマに、北海道の地域や原点、農業、人などを取り上げる。創刊号では、日本最北の大河・天塩川や開拓使時代のシンボルマークとなった五稜星、北海道の農業や食などの特集のほか、イベントスケジュールやエッセーなどで構成。特集関連企画として、戦後の北海道を撮り続けた写真家・掛川源一郎さんの特集も。

　B5サイズで価格は680円。初回は3万部を発行した。発売日は1月・4月・7月・10月の年4回。道内の各書店やセイコーマート、ローソン、サンクスのほか、道外の書店でも一部取り扱う。

　担当の同社取締役・伊田行孝さんは「読んでくれた人がアクションを起こすきっかけとなり、北海道・地域が少しでも元気になれば」と話す。