のこぎり演奏家のサキタハヂメさんが、初ののこぎりアルバム「MUSICAL SAW SONGS “S”」CD発売記念全国ツアーで6月2日～6日、札幌を中心に道内6カ所でのこぎりライブを行う。

　のこぎり音楽は、椅子に座り片刃の西洋のこぎりを足ではさみ、ギザギザのない方をバイオリンの弓でこする奏法とマレット（バチ）で叩く奏方などで音を奏でる音楽のジャンル。のこぎり演奏の第一人者、都家歌六さんの舞台を見て感動したサキタさんは、独学でのこぎり演奏を習得。アメリカ･サンタクルズのミュージカルソウ・フェスティバル（のこぎり音楽祭）で2度優勝、ソリストとして大阪フィルハーモニー交響楽団と共演するなど、国内外で活躍している。新谷キヨシさんとのアコースティック・デュオ「はじめにきよし」では4枚のCDをリリース。大型フェスティバルの出演、銭湯や教会などユニークな場所でのライブ活動のほか、CM、テレビ、舞台などへ多くの楽曲提供も。

　今回の全国ツアーは、九州、東京、関西などで行われた第1 弾に続く第2弾。ツアー前夜の6月1日、フリースペース・黒豆（札幌市東区北20東7）で交流会が行われた。集まった人らは各々自分用ののこぎりを持参したため、予定していたワークショップがのこぎり音楽教室に変わった。

　ライブでは、CDに収録されている曲のほか、オリジナル曲を含め12～13曲の演奏を予定している。道内中心にライブ活動を行うアコースティックユニット「キッコリーズスペシャル」がオープニングアウト、サポートメンバーとして共演。6月5日の小樽公演では、サンポーニャ、ケーナ奏者の岡田浩安さんをスペシャルゲストに迎える。チケットは2,000円～3,000円。

　初日の2日15時からは、Music Shop 音楽処（札幌市中央区南3西2）で観覧無料のインストアライブも開催するほか、その後札幌、砂川、登別、小樽でライブを行う。登別公演ではワークショップも予定。

　北海道での開催について、日本のこぎり音楽協会北海道支部の担当者は「北海道ではまだのこぎり音楽の知名度が低いので、この機会に多くの人にサキタさんののこぎり音楽に触れてほしい」と話している。

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