地下鉄大通駅と札幌駅を結ぶ「札幌駅前地下歩行空間」をメーンにした札幌市内各会場で10月29日から、「さっぽろアートステージ2011」が開催される。

昨年の音楽部門の様子

　7回目を迎える同イベントは、札幌で活躍するアーティストに発表の場を設け、作品を市民と一緒に「見て・触れて・感じる」アートイベント。「美術や音楽、演劇などの芸術を街に開放し、気軽に楽しむことができるように創り出した」と同イベント実行委員会の武藤さん。期間中、舞台芸術部門・学生音楽部門・音楽部門・美術部門の4部門と特別企画を行う。

　特別企画では11月5日・6日、札幌駅前地下歩行空間でキックオフイベントを開催。オリジナルアートグッズのフリーマーケット「アートマート」は2日間で72組が出店予定。そのほか、羊毛で作るワークショップやダンスにクラシック音楽や映像表現を組み合わせたアートパフォーマンス、音楽ステージ、市内服飾デザイン学生らによる「エコnaファッションショー」も開催する。

　舞台芸術部門では10月29日～12月4日、「札幌劇場祭Theater Go Round2011（TGR）」を開催。札幌市内9劇場で、演劇やオペラ、人形劇、お笑いなど1カ月間で約40作品を公演予定。最終日には「TGR札幌劇場祭大賞」の発表を行い、審査と表彰式の模様をユーストリームで生中継する。公演場所や日時、料金はプログラムごとに異なる。

　学生音楽部門では11月20日に札幌コンサートホールKitara（中島公園内）で「さっぽろスクール音楽祭」を開催。10時開場、10時30分開演。入場無料。札幌市内の小中学校、高校合わせて26校が参加し、合唱や楽器、吹奏楽の演奏を行うほか、小・中・高校に分かれ合同合唱も予定する。そのほか今回は静岡県浜松市の学生も招待され演奏を披露する予定。

　音楽部門では札幌地下歩行空間北3条広場でクロスロードライブを開催。「街角に音楽を」と題し、応募総数77組の中から事前選考で選出されたプロ・アマ・ジャンル問わない30組のミュージシャンによるライブステージ。1ステージ30分間で11月12日・13日、19日・20日に予選を行う。予選を勝ち上がった3組が27日のファイナルライブに再登場する。

　美術部門では11月5日～12月4日、札幌駅前地下歩行空間でアートストリートを開催。札幌中心に活躍する現代アート作家の作品を集結する。今回会場が変わり、展示スペースが増えたことで、角度によって形が変化する不思議な立体作品や大型スクリーンでの映像作品など美術館でしか鑑賞できない作品も展示する。

　「街の至る場所でアートに触れることで市民とアートの距離を縮め身近に感じてもらいたい」と武藤さん。「今回のイベントが市民にとってアートの入り口となれば」とも。

　日程などの詳細はホームページで確認できる。12月4日まで。