買う

札幌地下街・着物店で浴衣販売が好調 北国特有の夏への憧れに着目

「30代~50代向けの浴衣も充実させている」と話す店長の西脇さん

「30代~50代向けの浴衣も充実させている」と話す店長の西脇さん

  • 0

  •  

 札幌の地下街「ポールタウン」にある「きもの専門店 きもの やまと」札幌地下街店(札幌市中央区南1西3、TEL 011-241-4925)で現在、浴衣の売り上げが前年に比べ伸びているという。

店内の2/3に浴衣がずらりと並ぶ

[広告]

 同地下街が建設された1971(昭和46)年から営業し今年で45周年を迎えるという同店。東京・渋谷に本社を置く。札幌地下街店店長の西脇誠さんによると、歴代の店長が北海道出身者でなかったため「冷涼な札幌では夏の商材は売れない」との先入観で、これまでは浴衣を置く期間が短かったという。西脇さん自身も道外の出身。「今年3月頃、来店客にヒアリングしたところ、北海道ではどの土地よりも夏に対しての意識が高い」との状況を知ったため、試しに4月から浴衣を置き始めたという。

その結果、早い時期から売れ始め、6月末時点の同店の浴衣販売数は前年比191%を記録し、同社の38都道府県122店舗中、浴衣の販売数日本一になったという。

 西脇さんは「4月から浴衣を置いたため認知度が高くなったが、まさか札幌の店舗でこれだけの浴衣が売れるとは思っていなかった」と驚きを隠さない。

「現在は店内の2/3のスペースに浴衣を置いている。初めは20代をターゲットにしていたが、地下街の客層に合わせて30代~50代向けの浴衣の品ぞろえも充実させた。以前より浴衣の価格が下がり洋服感覚で購入する人も増えている。花火大会の前日や当日に駆け込む人も多い」とも。

最近は連日閉店時間を越えても客足が絶えないという。西脇さんは「新しいデザインを追加し、今年は8月末まで浴衣を扱う予定。浴衣が初めての方もコーディネートするので安心してほしい」と話す。

 営業時間は10時~20時。

札幌経済新聞VOTE

コンビニでおにぎりを買ったら…

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース