富士フイルムフォトサロン札幌（札幌市中央区北3条西3、TEL 011-241-7366）で7月10日、世界各地の空、雲をモチーフの作品で知られる日本写真家、HABUさんの初のポートレート＆スナップ展「幸福のかけら」が始まる。

　1955（昭和30）年東京生まれのHABU（本名＝羽部常雄）さんは大学卒業後、仕事で訪れたオーストラリアの魅力に「一目ぼれ」した。その後「物足りない日常」に対し「オーストラリアは広大で豊かに生きる喜びが感じることができる」と、32歳でドロップアウトして写真家を目指した経歴を持つ。以来「空の風景」をテーマに各地で撮影を続け、展覧会や写真集で作品を発表してきた。

　HABUさんは同展を「ハッピーアワー」とも表現し、写真を撮っている中で出会った「幸せな時間」を映したスナップ写真だという。「空の風景」の写真展は毎年開催してきたが、プライベートな写真を公開するのは初めてで、20年の間に撮ったスナップから40点を展示している。

　同展担当者の加藤千枝さんは「『幸福の時間』が醸し出されている写真になっている」と話し、「HABUさんが普段、写真展や写真集で表現している空の写真を撮っている『間』の時間を見ることができる」とも。

　開催時間は10時～18時30分。入場無料。今月15日まで。