ライフスタイルブランド「TNOC hokkaido(ティーノック・ホッカイドウ)」の直営旗艦店(札幌市中央区南2西4)が4月24日、オープンする。
「北海道の上質な旅と暮らし」をテーマに2020年に発足した同ブランド。道内のリゾートホテルや空港を中心に40店舗以上でバッグやアパレル、雑貨などを販売する。新千歳空港で働くJALスタッフの声を取り入れたトートバッグや北海道日本ハムファイターズとコラボしたアパレルなども展開している。
今月18日に開いたレセプションで、ノースワン(千歳市)の前原裕之社長は「狸小路のにぎわいを創出し、北海道発のファッションブランドとして成長していきたい」と意気込んだ。同店が出店するのは昨年12月に竣工した「狸上(のぼ)るビル」。階段が特徴的な外観で、2階へのアクセスは外階段を使うことから、「狸小路を上るビル」としてその名が付けられたという。
当日は同ブランドのアンバサダーを務めるアイスホッケーチーム・レッドイーグルス北海道所属のハリデー慈英さんがビデオメッセージを寄せた。同じくアンバサダーを務める、中国出身でモデルのロン・モンロウさんも登場。モンロウさんは「全世界にTNOCの魅力を広めていけるよう頑張る」と話し、シンガー・ソングライターのRuneさんは同ブランドをイメージして書き下ろした「Knock on the door」を披露した。
店舗面積は、1階=87平方メートル、2階=107平方メートル(テラス席含む)。1階は「TNOC THE STORE SAPPORO T4」で、アパレルや雑貨を販売。2階は「TNOC THE CAFE SAPPORO T4」で、オリジナルブレンドのコーヒーやラテなどのドリンクの他、訓子府の生乳メーカー「MILK CLOWN」が作る「A2ミルク」を使ったソフトクリーム、パン店「どんぐり」が監修したパン、オリジナルチーズケーキなどを販売する。
内装は北海道の設計事務所「ヒココニシ アーキテクチュア」が担当。エントランスには北海道の森をイメージしたツリーとエゾシカのオブジェを配置した。1階はゲート(門)型の棚を5つ並べ、商品はゲートに置く。窓に見立てたゲートの奥には幅4メートルのLEDビジョンを設置し、北海道の景色などを映す。2階は上部にゲートを4つ並べ、同じく幅4メートルのLEDビジョンを設置した。
同ブランドクリエーティブディレクターの伊藤裕之さんは「狸小路は札幌の中でも特殊なエリア。道内外、国外からも多くの人が訪れ、多様な人々が行き交う。ボーダーレス、ジェンダーレスな製品をそろえるTNOCとマッチする場所。札幌の新たな観光スポットになれれば」と話す。
営業時間は10時~20時。