「洞爺湖温泉冬花火大会」が12月1日から開催される。主催は洞爺湖温泉観光協会。
洞爺湖町は北海道中央南西部に位置し、洞爺湖の南側には温泉を有するホテルや旅館、土産店が立ち並ぶ。2019年度は約63万人の宿泊客が訪れ、その割合は道内客約30%、道外客約28%、訪日外国人観光客約42%。特に国内観光需要が落ち込む冬季の外国人観光客比率は全体の50%以上を占めていた。新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、2020年度の4月~8月は前年対比24%まで減少し、外国人観光客の回復は見通しのつかない状況となっている。
毎年4月28日~10月31日に開催している「洞爺湖ロングラン花火大会」は、今年は感染症対策を講じながら7月1日~10月31日の開催となった。コロナ禍でも花火大会を楽しめる数少ないイベントとして、洞爺湖を訪れた観光客だけでなく、地域住民からも好評だったという。冬季は国内観光需要が落ち込むことが予想される中、アフターコロナに向け新たな生活様式に対応した観光イベントの実証実験を兼ねて同花火大会を実施する。
観光庁の「あたらしいツーリズム」事業を活用する。「あたらしいツーリズム」は地域公共団体、観光地域づくり法人(DMO)など地域の関係者が一丸となって、自然、歴史・文化、食などの観光資源を、感染拡大予防ガイドラインの順守や新しい生活様式の実践を徹底しながら、より安心で、誘客力の高いものに磨き上げる取り組みに対して支援するもの。
花火は洞爺湖温泉街に位置する洞爺湖汽船浮桟橋から毎夜5分間、打ち上げ。隣接する宿泊施設では客室から花火鑑賞が可能。屋外で鑑賞する客には感染予防対策を講じる。期間中会場を訪れることができない人へ向けたライブ配信も行う。
打ち上げ時間は20時30分~20時35分。2021年2月14日まで。