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サッポロファクトリーでエゾシカファッション展 シニア世代、森の再生願う

アート・コーナーに展示されているエゾシカ作品

アート・コーナーに展示されているエゾシカ作品

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 サッポロファクトリー(札幌市中央区北2東4)内にある、アートと手作りの店「アート・コーナー」のミニギャラリーで現在、エゾシカ革や角で作られたファッションの展示会が行われている。

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 エゾシカと森の共存を図る提案活動をしている「Ezo deer team」が手作りした、エゾシカの革や角を使ったベストやスカート、帽子、バッグ、アクセサリーなど約15点を展示する。作品に使うエゾシカ革素材は、東京や札幌の業者から取り寄せているという。

 同チームは平均年齢75歳のメンバー10数人で構成するパソコン教室「新陽パソコン倶楽部」が主体。メンバーの一人がエゾシカの森林被害に関するボランティア活動をしており、4年前から同チームで活動を始めた。

 チームを主宰する高橋泰子さんの実家がリフォームショップ「中村縫製」(中央区)を運営していることから、服作りをプロの職人に依頼。高橋さんがMicrosoft Wordの描画機能を使って服をデザインし、メンバーがモデルとなり、エゾシカ革のファッションショーを開催してきた。これまでに3回、札幌市内でファッションショーを行ってきたという。

 そのファッションショーを見た同店の声掛けで、今回の展示に至ったという。同店代表の小玉豊治さんは、ギャラリーを見た人や同店に手作り雑貨を持ち込む作家から「エゾシカ革でこれだけ完成度の高い作品を作ることができるとは驚いた」という反応があると話す。

 高橋さんは「森の再生提案にシニア世代も積極的に参加している。年齢を超えて、若い人にもこの活動を知っていただくことがエゾシカ活用の後押しになれば」と観覧を呼び掛ける。

 北海道では増えすぎたエゾシカによる樹木への森林被害が拡大しており、防除対策や捕獲対策および捕獲後の有効活用など、各所で対策に取り組んでいる。

 展示時間は10時~20時(最終日は17時まで)。今月29日まで。

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