札幌のロックバンド「OLD」が7月24日、シングル「どうしようもなく叫びたくて、何か奏でたかった」を発売した。

　ボーカル・ギターの品川洋さんが「10代のころの思い」を歌にしたという同作。「十代の人が聞いて共感してくれることで、胸の中のもやもやしたような感情がわずかでも解き放つことができたり、もっと上の世代の人が十代を振り返り当時を整理したり、全ての人々が、今の自分の日々に当てはめて聞いてくれることで、どこか心が軽やかになれば」と品川さん。

　楽曲にはエレクトロサウンドを取り入れ、「歌詞だけ見れば暗い部分も多いが、メロディとサウンドと合わせて聞くことで、明るく軽やかな中にも重み、深みの中にも『ノリ』がある絶妙なバランスを目指した」という。「昔よりもエレクトロサウンドが好きになりお、自分の音楽の中でも表現として使いたかった。現代のポップミュージックとエレクトロなサウンドは切っても切れない関係にあると思うところもあり、自分なりの方法で良い表現方法に着地できるなら積極的に取り入れていきたいという意図もある」

　タイトル曲以外に、アコースティックライブの音源4曲を収録。「さまざまな音色を取り入れた鮮やかなサウンドも、できるだけシンプルに歌を奏で、聞いてもらうということもどちらも大好き。僕らを良く知っているファンの方はこういう一面をわかってくれているとは思いますが、シングルのカップリングとして収録することで、あまりそういう面を知らない人たちにも伝えることができる良い機会なのではないかと思い収録した。デジタル化されていく時代の中で、アナログなサウンドが現代人の癒しになってくれる面もあるはず、という思いも」

　品川さんは「きっと誰でも共感したり、楽しんで聞いてもらえる曲にもなったと思う。CDで聞いたり、ライブに来ていただいて一緒に楽しみ、皆さまの日々がさらに素敵なものになってくれればと思う。ぜひ一度この楽曲に触れてみて下さい」と話す。

　価格は840円。