札幌市内で6月7日、LCCを使った旅行をテーマにしたフリーペーパー「jaywalk（ジェイウオーク）」が創刊した。

シンガポールについて記載したページ

　同級生で旅仲間という松尾泰宏さん（24）と佐々木壮一さん（同）が作った同誌。高校生のころから海外のLCCを使い、国内航空会社よりも低価格で世界中を旅していたという2人。昨年5月に日本に帰国した2人が「日本にも普及し始めたLCCについて、自分たちの旅の知識・経験を生かせないか」という思いから企画した。タイトルの「jaywalk」はスラングで「横断歩道を斜めに渡る」ことを意味し、「北海道と世界をつなぐ」をコンセプトに「気軽に海外に行ける」という思いを伝える。

　創刊号では、「7日間で7カ国を7万円で旅する」（7万円は交通費のみで計算）をテーマに、新千歳空港から関西国際空港へ向かい、台湾・台北、シンガポール、ベトナム・ホーチミン、タイ・バンコク、マレーシア・クアランプルー、韓国・ソウル、日本・大阪の7カ国を回る旅を紹介。各国から飛び立つ際に利用したLCCの航空会社と運賃、旅を通じて「感じた」国々の特徴などを掲載するほか、LCCが低価格の理由、利用に関するメリット・デメリット、チケット購入法、東京・大阪から発着するLCCルート情報なども掲載。

　佐々木さんは「海外ではポピュラーで昔から使っていたLCC.より多くの人に使ってもらい、旅の楽しさや世界とのつながりなどを感じてもらうきっかけや、本誌を参考に自分なりにアレンジした旅をリーズナブルに楽しんでいただくきっかけになれば」、松尾さんは「今はスマートフォン1台で航空チケット、現地でのホテルの手配もできてしまう。時間と金がかかるという負担も減り、国内旅行と変わらない感覚で旅行する機会につなげてみてほしい」と話す。

　次号では、「世界とつながる、ワンプレート」をテーマに「外国人から見た北海道についてなどを取材する予定」とも。

　配布部数は1000部。配布場所はホームページから確認できる。次号は8月10日に発行予定。