北海道四季劇場で「赤毛のアン」上演始まる-こけら落とし2作目で

「赤毛のアン」のワンシーン

「赤毛のアン」のワンシーン

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 劇団四季で1月21日、北海道四季劇場(札幌市中央区大通東1)のこけら落とし2作目として「赤毛のアン」の上演が始まった。

初めて食べるアイスを楽しみにしていた主人公のアン。食べる前に顔にアイスがぶつかり激怒する

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 全国で10館目となる劇団四季専用劇場が北海道にオープンしたことを記念した同企画。企画のスタートを飾ったのは、アルゼンチンの元大統領ホアン・ペロンの妻、エバ・ペロンの人生を描いた作品「エビータ」。オープン初日は12年ぶりの北海道専用劇場オープンに期待を寄せたフアンで満員となった。

 2作目となる「赤毛のアン」は、1908(明治41)年に出版されたカナダの作家、ルーシー・M・モンゴメリの代表作を舞台化した作品。主人公のアン・シャーリーは、赤毛とそばかすが特徴で、想像力と感情表現に富んだおしゃべりな11歳の女の子。さまざまな経験を経て成長していくアンの日常や友情、愛する人との決別などを描いた物語。出版から100年以上経った現在も、幅広い世代から支持されている。

 劇団四季では1980(昭和55)年に東京で初演。大阪、京都、名古屋、福岡など全国各地で公演し、総公演回数は558回に及ぶ。パステルカラーで配色したダンス場面や主人公アンの故郷、プリンス・エドワード島のアンヴォリーの地を表現した舞台演出などは、本家のカナダ人スタッフからも「世界で最高のアン」と評価されるという四季の代表作の一つ。

 上演当日は、「ミュージカルだけでなく原作も通じてこの作品のフアン。今日を本当に楽しみに待っていた」「前に東京へ見に行った作品。JRシアターがなくなったときは寂しかったが、また北海道で見ることができるのがうれしい」などと、期待を寄せた多くのフアンが駆けつけた。

 主人公のアンを演じた笠松はるさんは「アンは独創的でチャーミングな女の子。昨年の東京公演よりアン役に取り組み、自分自身も彼女の言葉に感動しながら演じている。北海道の皆さまの心が温かくなるような舞台を届けることができるよう精一杯努めたい」と話す。

 上演は今月30日まで。グランドオープンは3月27日。「ライオンキング」を公演。

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