「北海道四季劇場」内部を公開-客席と舞台の一体感を演出する設計に

「北海道四季劇場」の外観

「北海道四季劇場」の外観

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 全国で10番目となる劇団四季の専用劇場「北海道四季劇場」(札幌市中央区大通東1)が12月1日に完成し、内覧会が行われた。

客席最後列から撮影した「北海道四季劇場」劇場の様子

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 劇団四季専用劇場が北海道でオープンするのは12年ぶり。北海道では1991年、札幌駅旧構内に「キャッツ・シアター」がオープン。ミュージカル「キャッツ」が11カ月のロングランを記録したことをきっかけに、旧JR札幌駅構内に劇団四季で初の専用劇場「JRシアター」が1993年にオープンした。「JRシアター」は1999年9月の閉館までに約123万人が来場。以来、北海道でも建設候補を探していたところ、札幌の中心街近くの「中央バス札幌ターミナル」東側の駐車場に建設が決まった。

 今年6月2日に着工し、約半年間で竣工(しゅんこう)を迎えた同劇場。席数は994席。客席は、劇団四季専用劇場で初めてワンフロアの設計を採用。客席後方からでも舞台上部を見渡しやすい席の配置だという。客席最後列から舞台面までの距離が25,5メートルと近くに設計されているのも特徴。防音機能を備えた「親子観劇室」も設置し、「小さな子どもの観覧者が泣き出したときなどにも対応する」という。

 舞台の額縁は、間口(横幅)が狭く高さのある欧米型のスタイル。舞台には、幕や大道具など設置する手動バトンを90本配置。床はベニヤ板を使ったシンプルな作りで、どこにでも自由に穴を開けることが可能。舞台床下に広がる空間「奈落」で待機する「影板」や、「せり」といった床を上下に移動するシーンなどに対応する。

 オープンは来年1月8日。こけら落とし「会場記念芸術祭」として「エビータ」「赤毛のアン」の2作品を公演。グランドオープンは3月27日。「ライオンキング」を上演する。

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