積雪のため冬ごもりしていた「カナモトホール(札幌市民ホール)」(札幌市中央区北1西1)前の花時計に針が取り付けられ、4月12日に運転を再開した。
花時計は、1958(昭和33)年に旧札幌市民会館完成時に設置以来、冬期間を除いて半世紀以上にわたり時を刻んでいる。文字盤の直径は約7メートル。時計の針を中心に、赤や黄色、白など色とりどりのパンジーやビオラ、約2800株で埋め尽くされている。
当日午前中に針が取り付けられた後、午後には園芸業者が大通公園に生息するカラス対策を実施。土中の虫を狙ったカラスによって掘り起こされた花苗を植え替えるなど手直しをした後、時計の周囲や付近の植木鉢にカラスよけのテグスを設置する作業を行った。
同ホール館長の高川政明さんは「先週花苗を植えたばかりのため一部がカラス被害にあったが、苗の根が張れば掘り起こされる心配は少なくなるはず。春の花を楽しんでいただいた後は、7月に夏の花へお色直しする予定。季節に合わせて変化する花時計を見に来てほしい」と話す。
11月上旬に冬ごもりに入るまで運転される。