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「札幌花展」オンラインで開催 池坊華道家の作品を紹介

華道家元四十五世・池坊専永さんの作品©華道家元池坊

華道家元四十五世・池坊専永さんの作品©華道家元池坊

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 札幌花展「いけばなの根源池坊展『花をいけよう』」が6月2日から、オンラインで開催される。

池坊中央研修学院准教授・佐々木康人さんの作品©華道家元池坊

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 札幌で開催する予定だった同展は、緊急事態宣言の発令を受け、来場型での開催が中止になったが、「伝統文化である華道を披露する機会を守り、花卉(かき)業界を応援する」ことを目的に、オンラインでの開催を決定した。

 「池坊」は、いけばなの流派の中でも最も古いとされ、最多の会員数を誇るという日本の華道家元。室町時代後期に池坊専応(いけのぼうせんのう)によって確立され、花をいける心と技が今に伝えられているという。池坊のいけばなは、草木の命や自然が作り出す姿を美しさの根源とした「和」の精神を基本としており、主な花型には、「立花(りっか)」「生花(しょうか)」「自由花(じゆうか)」の3つのスタイルがある。

 同展では、フェイスブック上に札幌花展対象地区の池坊会員から募集した作品写真を随時掲載して紹介する。華道家元四十五世・池坊専永さんによるハイビスカス、タケシャガ、ザミアの花材を使った作品も同じく紹介する。このほか、池坊中央研修学院准教授・佐々木康人さんによる、ギガンジューム、オーガスタの花材を使った作品「頑張ろう北海道」も紹介する予定。佐々木さんは「ギガンジュームの花言葉は不屈の精神。オーガスタの花言葉は輝かしい未来。どんな苦境にも負けない、その先には明るい未来が待っている。今は大変だけれども、みんなで頑張っていこうという思いで生けた」と話す。

 同展担当者は「長らく構想を練り、準備してきた作品を実際に披露することはかなわなかったが、オンライン上でより多くの方に楽しんでいただければ幸い。華道家たちの今の思いが込められた作品をぜひご覧いただきたい」と呼び掛ける。

 6月28日まで。閲覧は以降も可能。

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