「さっぽろスイーツ2019コンペティション」でグランプリを獲得したスイーツの販売が4月1日、「大丸札幌店ルタオ」(札幌市中央区北5西4)で始まった。
札幌市内での販売は大丸札幌店ルタオのみ。ほかに小樽市内のルタオ3店舗と千歳市内のドレモルタオで取り扱う。
スイーツ王国さっぽろ推進協議会が毎年度開いている同コンペティション。札幌市民から公募したスイーツのアイデアをベースに、プロのパティシエが発想と技を加えてスイーツを創作。市民審査員が試食して、札幌の顔となるスイーツを決定している。
14回目を迎える今年は3月5日に審査会が行われ、47作品の中から小樽洋菓子舗ルタオ(小樽市)のパティシエ前田汐里さんの「SAPPOROかぼちゃガトーショコラ」がグランプリに選ばれた。参考にしたのは、城下はるみさんのアイデア「かぼちゃときな粉を使ったガトーショコラ」だった。
前田さんは「ガトーショコラの中に北海道栗山産のカボチャ本来の甘さを生かしたクリームを絞り、北海道産きな粉を使ったマカロンとカボチャの甘露煮を添えた。口の中でカボチャとチョコレートが優しく融合する新しい風味のスイーツ」と話す。「震災があった時に、改めて道産素材を供給いただけることへのありがたみを痛感し、生産者への敬意を込めて製造した」とも。前田さんは光塩学園調理製菓専門学校を卒業し、2017年に同店を運営するケイシイシイに入社している。
価格は480円(数量限定)。営業時間は10時~20時。
グランプリ作品のレシピはスイーツ王国さっぽろ推進協議会の会員洋菓子店に公開され、それぞれアレンジを加えたスイーツが4月以降に販売される予定。