大正時代から昭和初期までのひな人形を展示する年中行事「桃の節句 ひなまつり」が2月16日から、北海道開拓の村(札幌市厚別区厚別町小野幌、TEL 011-898-2692)で開催される。
北海道開拓期のひな祭りは、松前や江差などの豪商が人形を取り寄せたり、武士団の移住で持ち込まれたひな人形を飾ったりするなどして一部で行われ、一般家庭で行うようになったのは昭和に入ってからのことだという。
期間中、村内にある8棟の建造物内に、大正時代から昭和初期までのひな人形20組と掛け図1組を展示。ひな人形の姿や装飾などを見比べながら、当時の暮らしを垣間見ることができる。
23日~3月3日の10時~16時には「折りびなづくり」「ひなあられと甘酒の提供」(いずれも予約不要)を行い、3月3日11時からは200食限定で手作りの「桜餅」を振る舞う(無くなり次第終了)。
北海道開拓の村の松井則彰さんは「いつの時代でもこの成長を願う心は変わらない。大正から昭和後期までのひな人形が展示されている村内の建造物を『ひなめぐり』しながら、当時の北海道の人々の暮らし、間もなくやってくる春の訪れを感じてほしい」と話す。
開催時間は9時~16時30分(最終入場は16時)。入場料は、一般=800円、高校生・大学生=600円ほか。3月17日まで。