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札幌で「0円」プログラミングスクール-3カ月後に9割が就職

講習の様子

講習の様子

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 コンピューター販売やシステム開発を手掛ける「バンキングシステムズ」(本社=東京都千代田区)が現在、無料でコンピュータープログラミング学ぶことができる「0円スクール」を札幌で開いている。

 技術者育成や技術者不足の改善、プログラムを学ぶための間口を広げることを目的として、2011年に東京で始まった同スクール。同社で作った独自のカリキュラムを通して「Java」と呼ばれるプログラミング言語を学ぶ。「基礎よりも実践」がテーマで、受講者は平均して3カ月で卒業し、それぞれ業界の一線で活躍する力を身に付ける。現在は札幌支社(白石区本通20)のほか、大阪支社でも行われている。

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 「この業界は『オタクっぽい』と思われたり専門的で難しいというイメージがあるため敬遠されがちだがそれは間違い。人材不足は深刻で今後ますます悪化してしまう。この取り組みを通してイメージを払しょくして現状を打破し、業界を変えたい」と話す同社社長の蓮沼良尚さん。「技術者になるのは実はとても簡単。私も前職は営業で何の知識もないままこの業界に飛び込み、それを証明している。自身の経験を通してリアルに技術を伝えることができる」と自信を見せる。

 講習は平日9時30分~18時30分。受講者は各自コンピューター上でカリキュラムを進めるため、それぞれのペースで学ぶことができる。分からない部分は「質問投稿」のフォームを通して同社の社員に質問する。「プログラミングやシステム構築はチームで行うもの。1人パソコンの前で黙々と作り上げていくと思われがちだが、人と人のコミュニケーションが取れないと何も作れない。質問を通して受講者も社員もコミュニケーション力を培う。お互い相手に分かりやすい質問・回答に注力させることで相手に配慮するという心構えを持たせる」という。

 札幌支社では開講から1年4カ月で55人が受講し35人が卒業。「手に職を付けたい」「専門学校などで学ぶ費用を用意するのが難しい」という20~30代が中心で、プログラミング未経験者がほとんど。うち9割が同社に就職して第一線で活躍しているが、卒業後同社に就職することが必須ではないため「時間がある時に技術を習得したい」という受講者も。前職は車の販売やレンタカーの営業所に勤めていたという男性や事務の派遣社員だった女性など、ともに2~3カ月でカリキュラムを終え、プログラミングだけでなく管理・設計なども少しずつ手掛けている。

 蓮沼社長は「今後は『0円スクールの卒業生と働きたい』と言ってもらえるよう、この取り組みをブランドにしたい」と意気込む。

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