札幌・中心部に「工藤珈琲事務所」-「探偵物語」の世界観を再現

主人公と同じ衣装を着る店主の丸山さん

主人公と同じ衣装を着る店主の丸山さん

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 松田優作が主演した人気ドラマ「探偵物語」の世界観を再現したカフェ「工藤珈琲事務所」(札幌市中央区南2西1、TEL 011-231-9101)がオープンして4カ月が過ぎた。席数は約15席。

第1話の冒頭のシーンを完全に再現した工藤珈琲事務所の店内の一角

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 1979(昭和54)年~1980(昭和55)年に放送されたドラマ「探偵物語」に登場する工藤探偵事務所の世界観を細部にわたり忠実に再現した同店。店主の丸山さんは高校生のころ、ドラマの再放送を見て熱狂的なファンになった。特にコーヒーをいれる場面に憧れていた丸山さんは「そんなに好きなら(自分でコーヒーを)落としなさい」と母親からサイフォンをもらいコーヒー好きに。

 サラリーマン務めやカフェ経営後、松田優作の享年40歳を超えているのをきっかけに昨年9月、オープンにこぎ着けた。客層は20~50代と幅広く、札幌以外の函館、東京、神戸などからも来客がある。広告や宣伝は行っていないがブログなどに紹介され口コミで話題に。ミクシィにファンコミュニティーも誕生した。営業時間は松田優作演じる工藤俊作の「午前中と日曜日は仕事をしない主義」に合わせ設定、オープン日の9月18日も探偵物語の放送開始日に合わせた。

 徹底して世界観を再現した。一番の売りは、ドラマの中で工藤がいれるコーヒーのブレンドを完全に再現した「工藤俊作オリジナルブレンド」。価格も910円で「クドー」の語呂に合わせた。そのほか、モカソフトクリーム(380円)、テオ・ペペ(700円)など劇中の工藤が口にするメニューをそろえる。

 事務所のシーン内で登場するインテリアの同じ品も独自に入手。タイプライターやベスパのバイク、灰皿、アディダスのジャージーなどを所狭しと置く。第1話の冒頭のシーンに写るテレビ付きラジカセ、クロックラジオ、本などもそろえ、細部までこだわり抜いた。店の電話番号も9101(クドーイチバン)。丸山さんの服装も劇中の主人公の衣装と同じのを着用。ドラマの第1話から順番にローテーションしている。松田さんの誕生日である毎月21日は事前予約制のイベントも開いており、毎回満員となる盛況ぶりだ。

 丸山さんは「日本で唯一では。東京ではなく札幌にこのようなカフェがあるのに驚くお客さまも。ドラマに登場した同じブレンドのコーヒーをぜひ飲んでいただきたい。松田さんのファンは当時を懐かしんでもらい、若い世代の方はこんなドラマがあったという世界観をぜひ体験してほしい」と話す。

 営業時間は15時~22時。日曜・祝日定休。

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