札幌の写真家ユニット「三角」が作品展-あえて共通テーマ設けず

ベトナムの少数民族「黒モン族」の白内障の子どもを撮影したアキタヒデキさんの作品「白と黒」

ベトナムの少数民族「黒モン族」の白内障の子どもを撮影したアキタヒデキさんの作品「白と黒」

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 札幌で活動中のアーティスト3人によるユニット・逆説写真家集団「三角」の写真展「パラダイムシフト」が6月22日より、「con.TEMPORARY SPACE」(札幌市北区北16条西5、TEL 011-737-5503)で開催される。

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 写真家の竹本英樹さん・メタ佐藤さん、平面作家のアキタヒデキさんの3人で成る同ユニット。3人はいずれも札幌市在住だ。

 竹本英樹さんは2004年に札幌の路上で写真販売を始め、フリーペーパー「complex」で定期的に作品を発表。主な個展には「dear FILMS」(2005年)や「写真の品格」(2006年)などがあり、「DIESEL NEW ART INTERNATIONAL ART CONTEST」入賞(2007年、イタリア)、「アリアンフランセーズ写真コンテスト」(2007年)ダゲール賞(1位)などの受賞経歴を持つ。

 メタ佐藤さんの主な展示は、個展「蟒蛇、上摩り」(2007年)やグループ展「写真新世紀東京展2008」「さっぽろフォトステージ2008」(2008年)などがある。主な受賞は「キヤノン写真新世紀」(2008年)佳作。

 アキタヒデキさんは2008年、初個展「点と点と展」で平面作家として活動を開始。昨年は個展「マイノリティ」を開き、ベトナムの少数民族の写真を展示。「TOOTOOTOO studio」の平面作家としての活動の傍ら、「KIDZ(キッヅ)」名義でデザイナーとしても活動中。主な受賞には「UT GRAND PRIX 08」(2008年)柳井正(ユニクロ社長)賞がある。

 同展ではあえて共通のテーマを決めず、3人がそれぞれの「個」を生かした作品を展示する。展示数は各人20~40点ほど。テーマは、竹本英樹さん=「クオリア/quallia」、メタ佐藤さん=「インターフェイス/Interface」、アキタヒデキさん=「異/xeno」。

 「個性的な写真を撮る3人が集まった展示会なので、少し変わった写真表現が見られると思う」とアキタさん。「それぞれが独立した『個』を持った3人なので、当展では『作家一人ひとりの世界観』『グループ展としての世界観』のどちらも楽しんでもらえると思うので、ぜひ足を運んでいただければ」と来場を呼びかける。

 開催時間は11時~19時。月曜休館。7月4日まで。同展開催に合わせ、ユニット名と同名の写真誌「三角」(1,050円)も販売する。

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