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札幌市民が選んだ景観1位は「石山緑地」-カードゲームをまちづくりに活用する

さっぽろ景観総選挙で1位に選ばれた「石山緑地」(提供:札幌市)

さっぽろ景観総選挙で1位に選ばれた「石山緑地」(提供:札幌市)

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 札幌市が実施している市民主体の景観資源選出事業「好きです。さっぽろ(個人的に。)」のイベント「第1回さっぽろ景観総選挙」の結果発表が1月26日、札幌駅前通地下歩行空間北2条広場で行われた。

「景観まちづくりカードゲーム☆景カード」のサンプル。景色やイベント、札幌ならではの雪に関するカードなどがある

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 札幌市民が応募した個人的に好きな場所や風景267カ所が「好きです。さっぽろ(個人的に。)」フェイスブックページに掲載され、その中から「いいね」を10以上獲得した69の景観写真を市内の投票所に掲示。昨年11月18日~12月20日にイオンモール札幌平岡(清田区)、アリオ札幌(東区)、北区・南区・豊平区・白石区・厚別区・手稲区の児童会館、1月20日~24日に地下歩行空間(中央区)に設置した投票所で投票した。

 開票を行った北2条広場で、1位から48位までの景色を発表。当日は、テレビの選挙特番を模した演出で、48位~6位までを発表後、上位5カ所の景色に扮(ふん)したスタッフが意気込みを代弁した。

 1位から10位の投票結果は以下の通り。1位「石山緑地」、2位「北大銀杏並木」、3位「東海大学のラベンダーフェスティバル大会」、4位「ファイターズ優勝パレード」、5位「札幌テレビ塔」、6位「もいわ山山麓駅の『もーりす』」、7位「市電のある光景」、8位「ぐるり市電アフター5の旅」、9位「藻岩山」、10位「モエレ沼公園」。観光地として有名な「時計台」は14位だった。11位から48位では、18位「ミク電車2013」、28位「街路樹支柱のリス」、38位「真駒内の五輪団地」などローカル色豊かな景観も入った。

 今回選出された上位48の景観は、「景観まちづくりカードゲーム☆景カード」に掲載される。「景カード」は、札幌の景観や都市計画に関する情報を元に考案されたトレーディングカード。今回の投票で順位が高いほど魅力ポイント(MP)が高くなり、対戦する際に優位になる。

 札幌市・市民まちづくり局都市景観係長の伊藤哲夫さんは「市民に身近な景観を多くの人に知らせるだけでなく、景観に付加価値を付けてまちづくりに活用できる楽しい仕組みを考えた結果、景カードにつながった。子どもも大人も遊びながら札幌のまちを知ることができる。完成後はゲーム体験会も行うので、まちづくりの道具としても活用してほしい」と力を込める。

 同事業は札幌市が平成24年度から実施して今年度で2年目。景カードの完成は3月を予定し、完成トークイベントも予定されている。

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