映画「横道世之介」の公開に合わせて2月5日、主演の高良健吾さんと沖田修一監督が札幌グランドホテル(札幌市中央区北1西4)で会見を行った。
カーテンからひょっこり顔を出す吉高由里子さん演じる与謝野祥子
「パレード」(幻冬舎)、「悪人」(朝日文庫)などの人気作を手掛ける小説家・吉田修一さん原作の作品を実写化した同作。上京したての大学生・横道世之介は、平凡ながらその憎めない人柄で誰からも愛される人物。彼の大学生活とそれにまつわる友人たちとの青春物語を描く。
沖田監督はこれまで「青梅街道精進旅行」「南極料理人」「キツツキと雨」の3作品で高良さんと携わり、原作を読んだ際、主人公は「高良君っぽい」という思いから、同作では初の主演にキャスティングした。ヒロインには「蛇にピアス」以来5年ぶりの共演となる吉高由里子さん、そのほか綾野剛さん、伊藤歩さん、池松壮亮さんなどの若手俳優から井浦新さん、ムロツヨシさん、國村隼さん、きたろうさん、余貴美子さんなど実力派・個性派・ベテランまで幅広いキャストが一堂に介した。
同作に関して沖田監督は「高良さんとは今まで何度もやってきて、地続きのような感じ。今まで通りリラックスしてずっと楽しんで撮影に臨めた。初めて原作を読んだとき、何も考えずストレートに面白いと思えた作品だったのでそれを表現したいと思った」、高良さんは「今まで『沖田組』の作品に出ていなかったらこの役もなかったと思う。この作品を通じて、時間がたってもふと頭に思い浮かぶような、『俺にとって世之介って誰だろう?』と思える役柄だった」とそれぞれ話した。
今月23日から全国ロードショー。