札幌市青少年科学館(札幌市厚別区厚別中央)が4月1日、リニューアルオープンする。
建物老朽化に伴う改修工事のため2022年8月から休館していた同館。1981(昭和56)年の開館以来、初の大規模リニューアルとなり、「『あたりまえ』の殻を突き破り『新しい学びのチカラ』を育む科学館」をコンセプトに、施設内7割以上の体験型展示物を一新した。
2階「ガイアタウン」は、「雪・氷」「環境・気象」「天文・地球科学」の3エリアで構成し、来館者は北方圏の科学を体系的に学ぶことができる。新たに開設した「雪・氷」エリアでは、マイナス30度の世界を体感できる「低温プレイグラウンド」、雪と氷の映像を投影する「スノードームシアター」、壁に映し出された映像を見ながらスイーパー(ブラシ)を使って狙った位置までストーンを滑らせる「カーリング」、体の重心を移動させコースを走り抜ける「スケルトン」の4体験を提供する。
3階の「テクノロジータウン」は、「サイエンスパーク」「ボディアドベンチャー」「サッポロバックステージ」「サイエンスショーコーナー」で構成。新設の「ボディアドベンチャー」は体の中を進みながら人体について学ぶことができる。「サッポロバックステージ」は札幌市で実際に使われていた除雪車や地下鉄車両を展示し、運転席に座ることができる。地下鉄車両には映像を見て疑似体験できる運転シミュレーションゲームも加わった。
同施設スタッフの高橋志織さんは「私たちにとって身近なものを科学的な視点から捉え直すことで、新たな発見をしてもらえたら。いつ訪れてもワクワクできる体験・発見がある施設として、多くの人に来てもらいたい」と話す。
観覧時間は9時30分~16時30分(5~9月=9時~17時)。当日券・ウェブチケット料金(一般)は、展示室=700円、プラネタリウム=500円、中学生以下無料。