札幌学院大学(札幌市厚別区厚別中央1条5)の学生らが9月19日、ロゴスホールディングス(札幌市中央区北5西2)で企業役員らにプレゼンを行った。
同プロジェクトは同大経済経営学部の学生6人とロゴスホールディングスが協働して行う。学生らが提案したモデルハウスを現在造成中の分譲地「プラチナアベニュー厚別東5-3」に建築することを目指す。学生らはモデルハウス建築を通じて地域社会の課題を解決する仕組みを考え、家作りに挑んでいる。
これまで月2回ほど、学生と企業側でミーティングを重ねてきた。この日は学生が2チームに分かれ検討を重ねてきたモデルハウス2案を、建設を担当する豊栄建設社長の浦田和洋さんをはじめとする同社役員や部長陣に提案した。
審査の結果、2案のうち動線を意識した「つながるモデルハウス」案が採用され、同案をベースにしたモデルハウスの建設が決まった。
同大教育支援課経済経営学部第1係長の松本涼子さんは「マーケティングからコンセプト設定、間取りやデザインについて検討を重ねた2つのプランは、学生ならではの視点でわくわくするようなモデルハウス案になった。2チームで切磋琢磨しながら、モデルハウスという大きな商品のプロデュース経験をさせてもらい、学生たちは大きく成長した」と評価。「学生のプランを採用し、建設を認めてくれた豊栄建設には感謝している」と話す。
ロゴスホールディングス執行役員でマーケティング部長の鈴木章悟さんは「社員の視点ではなかなか出てこない学生ならではの視点や提案が盛り込まれた提案だった。プレゼンを聞いた当社役員や社員からも『大変参考になった』という声が多く上がり、改めて今回の協働プロジェクトの価値を再認識できた」と話す。
モデルハウスは来年3月に公開予定。