狸小路7丁目にある飲食店「カレー&ごはんカフェ『ouchi』」(札幌市中央区南3西7)が12月7日、開業20周年を迎えた。
期間限定で復刻する過去のマンスリーカレー「アイラム北海道スープカレー」(1,590円)
2002(平成14)年にオープンした同店。当時、飲食店経験がなかった店主の明嵐智香子さんが「スープカレーが好き」という強い情熱で、周囲の支えを受けて始めた。店名は、「スープカレーを食べてすぐ帰るのではなく、お茶やスイーツも食べて、友達の『おうち』に遊びに来たようにゆっくりくつろいでほしい」という思いから付けたという。
豚骨や鶏ガラ、野菜を煮込み、20種以上の香辛料で作るスープカレー、月替わりのマンスリーカレーなどを提供する。
2012(平成24)年ごろから始めたというマンスリーカレーは、約10年間で120~130種類提供してきた。歴代で一番人気のメニューは、ラムステーキやジャガイモ、コーン、アスパラなどが入った「アイラム北海道スープカレー」。2012年5月ごろに提供した同メニューを現在、復刻企画として提供している。価格は1,590円。
21年目を「再スタート」として、来年3月をめどに桑園エリアに移転。明嵐さんによると、新店舗は天井が高く広い店内で、駐車場を設けるという。明嵐さんは「カレー以外にも友人の家のようにくつろいでもらえるコンテンツを考えている。自慢のスープカレーの味も今までの良さを残しながらアップデートし、桑園の人たちに愛される店づくりを目指す」と意気込む。
明嵐さんは「右も左も分からないまま開店したのが昨日のことのように思う。コロナを経験して飲食店の楽しさも大変さも痛感したが、やっぱり飲食店ってすてきだと改めて思った」と振り返る。「スープカレーは札幌を代表するコンテンツの一つなのでこれからも大切にしていきたい。20周年を期に初心に帰ったつもりで、新しい街で店を続けていくことを楽しみにしている」と話す。
営業時間は11時30分~23時。狸小路7丁目での営業は今月29日まで。