胆振東部地震の被災地となった厚真町の新米やハスカップなど同町の特産品をふんだんに使った「厚真ランチ」の試食会が11月2日、センチュリーロイヤルホテル(札幌市中央区北5西5)で開催された。試食会の開催は2020年に続いて2回目。
厚真ランチを試食する北海道日本ハムファイターズOBの谷口さん
同ホテルは今月30日まで「厚真町フェア」を開催し、厚真町の食材を使った限定料理の提供や「ATSUMA LOVERS」を『愛』ことばに厚真町の「当時」と「今」を伝える写真展をロビーで開催している。
同ホテルは、北海道日本ハムファイターズ「ふぁい田!ATSUMAプロジェクト」と連携し、厚真町観光協会が行なっている「田んぼのオーナー」制度に参加。4月の種まき、5月の田植えから10月の「稲刈り」までの約半年間、生産者にアドバイスを受けながら、実際に稲作を体験した。
11月2日には、厚真町観光協会が手がける「田んぼのオーナー制度」で作った米の収穫を記念して、同ホテルが試食会を企画。「ふぁい田!ATSUMAプロジェクト」を実践する同球団OBの谷口雄也さんや田んぼを貸し出している生産者らが参加した。
試食会では、同ホテルのレストラン「スカイレストラン ロンド」の調理長・古川浩気さんが手がけたコース料理7品を提供。同町産のななつぼしで仕立てたオードブルをはじめ、同町のブランド豚を使ったグラタンや厚真沖の魚介を使ったブイヤベース、ハスカップムースなどを提供した。同コース(3,800円)はランチメニューとして提供している。このほか、和食レストランは土鍋で炊き上げた同町の新米を振る舞った。
試食した谷口さんは「提供された料理は、生産者やシェフの思いが詰まっていて、どれもおいしかった。これからもさまざまな人と協働し、地域に少しでも貢献できるよう取り組んでいきたい」と話す。