絵画の展覧会「野田弘志-真理のリアリズム」が11月19日、札幌芸術の森美術館(札幌市南区芸術の森2)で始まる。
同館事業係の橋本柚香さんによると、野田弘志さんは、日本のリアリズム絵画を得意とする画家。東京芸術大学を卒業後、イラストレーターとして日々を過ごす中で、絵画制作への思いが高まり、30代半ばから画業に専念するようになったという。現在は北海道にアトリエを構える。
同展では、野田さんの学生時代の作品をはじめ、広告会社時代のイラストやデザインや画壇にデビューした頃の静物画群、新聞連載小説「湿原」(加賀乙彦著)の挿絵原画などの作品を展示。野田さんの最初期から近作までの画業を回顧する。
会場では、写真のように緻密に描かれた絵画を紹介。併せて、野田さんの制作現場の様子や独自の芸術思想、モチーフに込められた思いなどが語られた映像を会場限定で上映する。
橋本さんは「実際の作品だからこそ分かる画家の巧みな筆運びに注目してもらえれば」と来場を呼びかける。
開催時間は9時45分~17時。月曜と年末年始、1月10日は休館(1月9日は開館)。観覧料は札幌市文化芸術鑑賞促進事業による観覧料半額キャンペーンにより通常料金の半額とし、一般=700円(前売り600円)、大学・高校生=500円(同400円)、中学・小学生=300円(同200円)。来年1月15日まで。