センチュリーロイヤルホテル(札幌市中央区北5西5)が11月1日から、伝統野菜「札幌大球(たいきゅう)」を使った限定メニューを提供する。
大きなもので直径50センチ、重さ10~20キロに育つ大型のキャベツ「札幌大球」を用いたランチと朝食ビュッフェの一品として提供する。札幌大球は明治期に生産が始まり、主に漬物用として利用されてきたが、農作業の負担が増えたことや消費者の漬物離れなどで栽培農家が激減。「幻のキャベツ」と呼ばれるほど希少な食材となった。同ホテルでは札幌大球のおいしさを知ってもらおうと限定メニューの提供を企画。今年で5年目を迎える。昨年に引き続き、札幌市が後援する「札幌大球」オーナー募集のPRにも協力している。
スカイレストラン「ロンド」(23階)では、肉厚で甘みが強い札幌大球の特徴を生かしたパスタランチ(2,300円)、日本料理「北乃路」(19階)では、茶わん蒸し、ステーキ、札幌大球を使った特製シュークリームほか全6品の「札幌大球ランチ」(2,500円)を提供。朝食ビュッフェレストラン「ユーヨーテラス サッポロ」(2階)では、塩昆布でソテーした札幌大球を含む朝食ビュッフェ(大人3,000円、小学生1,500円)を行い、伝統野菜の魅力をアピールする。
総調理長の金子厚さんは「明治から脈々と受け継がれてきた伝統野菜『札幌大球』。今年も伝統野菜を用いた限定料理で、そのおいしさを伝えていきたい」と話す。
提供時間は、朝食ビュッフェ=6時30分~10時、ランチ=11時30分~14時。11月7日まで。