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札幌の企業と帯広の「リウカ」、アイヌ伝統の陣取りゲーム製作 ウポポイで販売

商品パッケージ

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 エムブイピークリエイティブジャパン(札幌市)は「ウコニアシ」(シは小文字)を現在、ウポポイ(民族共生象徴空間)国立アイヌ民族博物館ミュージアムショップ(白老町若草町2)で販売している。

アクリル製の商品

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 ウコニアシはアイヌの子どもたちが遊ぶゲームで、「ウコニロシキ」(シは小文字)とも呼ばれる。木の板や炉の灰に「田」のような線を描き、交わったところに穴を開け、棒を立てる。棒は線上を1コマずつ移動でき、斜め・コマの飛び越えなどは不可。自分の3本の棒を相手の陣地に3つ並べた方が勝ちとなる。

 同社は、ウコニアシを現代の子どもたちに遊んでもらうことで、アイヌ文化と歴史を知るきっかけになればと2008(平成20)年、同商品の再現品を製作していた帯広百年記念館アイヌ民族文化情報センター「リウカ」に協力を依頼。アイヌ民族文化財団のサポートも受け、より多くの子どもに遊んでもらえるゲームとして1年をかけて完成させた。

 社長の大海恵聖さんは「故郷でもある十勝・帯広の総合博物館百年記念館と『歴史と遊び』というアイヌ文化を知るきっかけになるものを製作できたことがとても感慨深い。パッケージは、ゲームを手に取ってもらいやすいもの。長く販売できるものということで福祉作業所と試行錯誤しながら作った」と話す。「分かりやすい遊び方の動画を帯広百年記念館に協力いただき掲載しているので見てほしい」とも。

 価格は2,200円。売り上げに応じて、子どもたちが集まる児童館やアイヌ文化関連施設などに寄贈予定。

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