すすきのの老舗割烹(かっぽう)料理店「さっぽろ浪花亭」(札幌市中央区南4西4、TEL 011-231-7280)は人気メニュー「トマトサラダ」を商品化し、7月1日から同店のショッピングサイト「北のおみや」で販売を始めた。
「トマトサラダ」は、同店の村井弘治社長の母が野菜嫌いの父のために考案したシンプルなトマトサラダを再現したもので、15年ほど前から一品料理として同店で提供している。提供開始直後から、トマトサラダに使用している三杯酢を「譲ってほしい」という顧客の声が多く、当初は空きボトルに入れて希望者に販売していたが、札幌の企業から300本の依頼がきたのをきっかけに商品化。昨年9月に、同店の人気メニューを商品化したブランド「北のおみや」を設立し、札幌三越や丸井今井札幌本店の「きたキッチン」、JR札幌駅北口の「どさんこプラザ」で販売。今年4月には、同名のショッピングサイトを開設した。
今回新たに発売したのは、同ブランド設立のきっかけにもなった「トマトサラダ」をまるごとパックに詰めた「十六度」(1個=840円、6個入り=6,000円)。同店のトマトサラダを自宅でも味わえるように、同店で提供している高濃度の道産トマトを専用の三杯酢とともにパックに詰めた。そのほか、トマトサラダに使用している「トマトの三杯酢」(2本入り=1,050円)、同様のトマトをピューレにして同店オリジナル調合酢と組み合わせた「のむトマト酢」(2本入り=2,520円)、道産の酒粕に牛乳を組み合わせた「雪ミルク」(8本入り=3,150円)も販売している。
年間約3,000本を販売する「トマトの三杯酢」は、今年は現時点ですでに3,000本を達成し、さらに300本の予約が入っているなど売れ行きは好調。村井社長は「道内全体の景気が低迷している中、自分たちだけでなく、北海道をアピールしようとしているたくさんの人と一緒になってやっていければと思い、『北のおみや』と名付けた。(料理を)作るのはプロだが、商品化するには知識がなかった。たくさんの人の協力でできたものなので、全国に広げていければ」と意欲をみせる。
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