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札幌カレンダー発売開始 20年間の思い結実、有名写真家とコラボ

札幌の風景の一瞬を切り取ったカレンダー(上:2016年版、下:2017年版)

札幌の風景の一瞬を切り取ったカレンダー(上:2016年版、下:2017年版)

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 英会話スクールやオリジナルグッズ開発を展開している「リトルトゥリー」(札幌市中央区南1西17、TEL 011-614-2212)が札幌の風景だけを使ったカレンダーをプロデュースし、現在、市内の書店などで販売している。

「Little Tree Takeaway」に掲示されている佐藤さんの作品とラッツリフ芳さん

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 カレンダーのタイトルは「LOVE Sapporo 2017 CALENDAR」。札幌市時計台やクラーク像、北海道庁旧本庁舎、北海道大学構内のイチョウ並木など、表紙を含め札幌ならではの風景写真13枚がつづられている。企画プロデュースしたのは同社社長のラッツリフ芳(かおり)さん。撮影は、「2000年現代日本の写真」(ARTBOX international)で日本を代表する写真家110人に選抜された札幌在住の写真家・佐藤雅英さん。

 2016年にクラウドファンディングで資金を集め、初めて同カレンダーを制作した。ラッツリフさんの夫はカナダ人で英会話教室を運営しているため外国人の知り合いが多いという。「主人の家族が住んでいるのは田舎で、イメージする日本の景色のほとんどは京都のイメージ。私たちが暮らしている札幌の雰囲気を伝えたくて20年以上、札幌らしいカレンダーを探してきたが見つからなかった。友達に話したら自分で作ったらと言われた」とラッツリフさん。

 知り合いだった佐藤さんにカレンダー制作を相談したが、著名な写真家である佐藤さんの写真は高価なため予算を考えると現実的ではなかった。常設ギャラリーを持っていない佐藤さんの提案で、ラッツリフさんが運営するサンドイッチ&パブ店「Little Tree Takeaway」(中央区南1西17)に佐藤さんの作品を展示し、気軽に作品を閲覧できるようにすることで解決した。その流れで佐藤さんの写真をカレンダーに使うことになったという。

 「札幌に住んでいた外国人へ送ったら、懐かしみながら札幌の思い出を語り始める人もいた」と手応えを感じているラッツリフさん。2016年版のカレンダーは札幌をPRする販促物として採用された。

 当初2017年のカレンダー制作は考えていなかったが、購入者から要望を受け、秋ごろから佐藤さんが撮影した風景写真の選定を始め、12月2日に1完成。昨年は市内の土産店へ取り扱いを打診したがかなわなかったため、今年は紀伊國屋書店札幌本店(中央区)や大丸藤井セントラル(同)などへ持ち込み、一般販売にこぎ着けたという。

 ラッツリフさんは「佐藤さんと2人で選んだのは早朝やたそがれどきの光が一瞬だけきらめく時間をとらえた景色の写真。表紙はモエレ沼公園のプレイマウンテンにうっすらと積もった雪に夕日が映ったもの。いつも見ている札幌の風景のはずなのに、初めてみた風景のように感じる写真ばかり」と自信を見せる。

 価格は1,500円。発行部数は1000部。

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