札幌・南3条通りのビールとウイスキー専門店「Maltheads(モルトヘッズ)」(札幌市中央区南3西8)がオープンして間もなく3カ月を迎える。
ポートランドの隣町・ニューポートの「ひぐま濃いビール」「なまら苦いビール」「丹頂鶴ビール」など
6月9日にオープンした同店。ベルギービアカフェ「ポールズカフェ」(北5西5)、「MANDA」(南3西6)などに勤めていた坂巻紀久雄さんが開業した。店舗面積は8坪で、席数はカウンター9席、テーブル5席。
札幌近辺の「ノースアイランド」「石狩番屋の麦酒」「小樽ビール」「すすきのビール」「札幌開拓使麦酒」「のぼりべつビール 鬼伝説」のビール、札幌の姉妹都市・ドイツのミュンヘンとアメリカのポートランドのビール、世界各国の「ピルスナー」「エール」「IPA」「フルーツビール」など、クラフトビールを中心に約80種のビールを用意する。味や飲み口を「軽快」「香りの良い」「苦い」「甘い」「酸味」「色の濃い」「高アルコール」などに分けてメニューを構成。「全国的にはブームのクラフトビールだが北海道での知名度は低いため、クラフトビールを飲んだことがない方や興味があったというお客さんにぴったり。味や感覚で表記することでわかりやすいと評判」と坂巻さん。
ウイスキーは、モルト・ウイスキーの醸造が主産業のスコットランド・アイラ島の種類全8種と「ベーシックで入門的な一杯」(坂巻さん)というウイスキーなど20種を用意。1カ所の蒸留所で造る「シングルモルト」のみをそろえる。
フードはウイスキーやビールに合わせた軽いつまみを用意。こだわりはヨーロッパ産のさまざまなナチュラルチーズ(400円~)。「日本で主流のピルスナーには合わせづらいチーズだが、エールビールなどに相性がいい」という。
客単価は2,000~3,000円で、男女比率はほぼ半々。「男性に人気かと思っていたがあまり変わらない」という。「『札幌をビールの日本の首都に』がこの店のコンセプト。ドイツはビールで有名だが、ビールの醸造所が世界一集まるのはポートランド。札幌ではミュンヘンの祭りは行われるが、同じ姉妹都市のポートランドの祭りはないのはもったいない。ビアガーデンなどで盛り上がることができる札幌だからこそ、さまざまなビールの魅力に触れる機会をつくることができれば」と坂巻さん。10月14日には「盤渓スキー場」で、市内のクラフトビール提供店とともにクラフトビールのイベント「Sapporo Craft Beer Forest」を開催予定。「職人の気持ちがこもった一杯を楽しんでいただければ」と来場を呼び掛ける。今後はビールやウイスキーに関するセミナーも開催予定。
営業時間は18時~翌1時。チャージ200円。