平岸街道沿いのラーメン店「彪(ひょう)」(札幌市豊平区平岸3条3、TEL 011-831-1214)が、「なるべく客の要望に応える店」として話題を呼んでいる。
2011年8月に開業した同店。店主の佐藤佑亮さんは帯広の有名店「みすゞ」などで10年修業した後に独立。昼はラーメン店、夜は「ちょい飲み」の居酒屋として二毛作で営業する。
1年たって店の経営にも少しずつ慣れ始めたころ、「夜の女性客が少ないのでもっと集客したい」という思いがあったが「女性客のニーズをつかむにはどうすればいいのかわからない」と悩んだ佐藤さん。そのとき、常連客の女性が「パスタは基本的に女性受けがいいしこの辺りはパスタ屋がないのでパスタを出してみたらどうか」というアドバイスを受け、おつまみがメーンだった夜営業中、パスタなどのメニューを新たに加えた。「ラーメン屋なのにパスタか、と思ったがお客さんの声をなるべく形にしようと思った」と佐藤さん。
昨年3月には「店から2次会でカラオケに行く人が多い」という状況を受け、カラオケ機器を導入し、飲み放題も始めた。佐藤さんの柔軟なサービス対応に、「これで何か作って」と食材を持参して注文(持ち込み料は1,000円~)する常連客も現れるようになったという。
佐藤さんは「昼間はしっかりラーメンを作り、夜はフットワーク軽く、お客さんによろこんでもらえるサービスを形にしたい」と話す。
営業時間は、昼=11時~15時、夜=18時~来店客がなくなるまで。第1・第3月曜定休。