路面電車に発光ダイオード(LED)でイルミネーションを施した「イルミネーション電車」が12月10日、札幌市電沿線で運行を開始した。
同企画は、市民団体「市電の会」や札幌市のほか、企業や個人などで構成した「路面電車沿線活性化協議会」が企画。札幌の観光・商業振興、公共交通の利用促進を図り今年1月~3月、札幌で初めて実施。2回目となる今回は、市電やもいわ山ロープウェーなどの乗車券がセットになった「さっぽろロマンティックパスポート」などの取り組みと連携し、地域活性化を図る。
車両は、札幌市立大学デザイン学部の学生がデザイン。外装は、昨年と同じデザインを採用。LEDで雪の結晶や白樺のイルミネーションを施した。内装は、「神秘の藻岩山」をテーマに、今年新たなデザインを採用。藻岩山に生息するエゾサンショウウオをモチーフとし、天井や壁面にあしらった。
札幌市の担当者は「『イベントをつなぐものとして、魅力がある』という声もある。来年以降も続けていきたい」と話し、イルミ電車による集客向上を目指す。
運行区間は、西4丁目~すすきの間で、毎日18時ごろから1日8便ほどが運行される。来年1月14日まで。