札幌市民ホール(札幌市中央区北1条西1)で8月14日・15日、劇団四季のファミリーミュージカル「嵐の中の子どもたち」の公演が行われる。
同作品は、劇団四季が「ヒルズ・エンド」(アイバン・サウスオール作)と「子どもだけの町」(ヘンリー・ウィンターヘルト作)の2作品を基に、歌や踊りなどのミュージカル要素を取り入れて舞台化したもの。1981(昭和56)年の幕開け以来、677回(2010年4月30日現在)の上演を行い、約55万人を動員している。
今年は新たに7月19日から全国公演がスタート。北海道では札幌のほか北斗、北広島、音更で公演を行う。
ある日、巨大な嵐に遭遇し、建物がすべて壊れ、食べ物もない村に取り残されてしまった18人の子どもたちを描く同作品。大人が1人もいない世界の中で、子どもたちは「協力」「思いやり」など、人生に欠かせないことを学んでいく。「何事にも『希望』と『勇気』をもって取り組むことの素晴らしさ、『友情』の大切さを改めて教えてくれる、劇団四季にとって欠かせないファミリーミュージカル」だという。
ファミリーミュージカルの原点は、1964(昭和39)年に誕生した東京・日比谷の「ニッセイ名作劇場」。劇団四季では「こころの劇場」と銘打ち、東京だけでなく全国の小学校高学年を対象に無料招待公演を行っている。今年8月から9月にかけては、札幌のほか旭川・砂川・利尻島での無料招待公演を予定している。
「当作品は高校生や大人が見ても楽しめる内容になっているので、ぜひご家族でお越しいただければ」と同劇団広報担当の土肥さん。「当作品を通じて、愛・勇気・友情・希望・生命の尊重などといった『生きる上で大切なこと』を若いピュアな感性で、理屈ではなく『心』で感じてほしい」とも。
開演は、14日=16時、15日=11時・15時。チケット料金は、S席(大人=5,000円、小学生以下=3,000円)、A席(大人=3,500円、小学生以下=2,000円)。3歳以上有料(2歳以下でも着席観賞は有料)。公演・チケット情報はサイトで確認できる。