札幌・滝野すずらん丘陵公園に新エリア-「北国の自然と人との共生」テーマに

滝野の森ゾーン西エリア内の「森の観察デッキ」。5メートルの高さがあり、普段より高い目線で森の中を散策できる

滝野の森ゾーン西エリア内の「森の観察デッキ」。5メートルの高さがあり、普段より高い目線で森の中を散策できる

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 滝野すずらん丘陵公園(札幌市南区滝野、TEL 011-592-3333)に5月22日、未開園だった「滝野の森ゾーン西エリア(自然博物館園)」がオープンし、開園27年目にして約400ヘクタールの敷地が全面開園となる。

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 同エリアでは「北国の自然と人との共生」をテーマに、来園者が山野草や野鳥などの自然に直に触れられる機会を提供するほか、開拓の歴史などを学べる場所を用意する。

 「森の情報館」は同エリアの中心拠点。植物の開花情報などを発信するほか、北国の豊かな自然の生態や、人の暮らしと自然の関わりについての展示を設ける。

 「森の観察デッキ」は、情報館から続くバリアフリーの園路の先にある高さ5メートルのデッキ。ヤチダモやハルニレの林の中を普段とは違った目線で歩くことができるほか、野牛沢川の曲がりくねった様子を真上から見ることができる。

 そのほか、シラネアオイやミヤマエンレイソウ、ヤマシャクヤクなど、自然の織りなす美しい風景を眺めることができる「シラネアオイの小径」や、エゾサンショウウオやエゾアカガエルなどが生息する「エゾサンショウウオの水辺」などの散策ポイントも設けた。

 5月22日・23日にはグランドオープンを記念して、札幌市内の小学生が記念演奏を披露するオープニングセレモニーのほか、コンサートなどのステージイベント、園内のガイドツアー、ポニーの引き馬体験、クラフト体験など、さまざまイベントを用意する。

 同園担当者は「今回オープンする西エリアは、これまでの東エリア以上に自然度が高いものになっている。直接自然に触れたり感じたりできる『五感に訴える場所』で、今まで大切にしまっておいた『とっておきの滝野』と言える」と話す。「西エリアは生まれたままの自然ではなく、水田や家を建てた跡など、人が一度入った形跡が見つかっている。当エリアのテーマ『自然と人との共生』を象徴する場所なので、ぜひ自然に触れていただければ」とも。

 開園時間は9時~17時(季節により異なる)。入園料は、大人(15歳以上)=400円、子ども(小・中学生)=80円、シルバー(65歳以上)=200円。小学生未満は無料。団体割引あり。5月22日・23日は入園無料(駐車料別)。

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