巨大な雪像、氷の彫刻、さまざまなイベントを催す札幌の冬の行事「さっぽろ雪まつり」が2月5日、開幕する。
1950(昭和25)年に、地元の中・高校生が6つの雪像を大通公園に設置したことをきっかけに始まり、今年で60回目を迎える。今年は、「大通会場」「つどーむ会場」「すすきの会場」の3会場で行われる。
大通会場は、大通公園1丁目~12丁目がそれぞれのコンセプトで、大雪像や市民がつくる雪像、国際色豊かな雪像などバラエティーに富んだ雪像を展示する。そのほか合計140以上あるステージイベント、同公園1丁目で幻想的なイルミネーションの中を滑走することができる天然スケートリンクの開放、世界各国13チームが参加する第36回国際雪像コンクールなども行う。
今回新たに加わった「つどーむ会場」は、「子どもから大人までが北海道の自然の中で雪とふれあうことができる」ことをコンセプトに据える。氷や雪のすべり台やラフティングボートをスノーモービルで引っ張り雪原を滑走する「スノーラフト」などがある「屋外会場」と、北海道の物産品などの販売や北海道ならではの食やステージイベント、参加型イベントなどを行う「屋内会場」で構成する。
「すすきの会場(すすきの氷の祭典)」は、南4条通り~南7条通りの駅前通りで、毛ガニ、イカ、サケなど中に埋め込んだ氷の彫刻など、約100基の氷像を展示し、「すすきののネオンに輝く、幻想的な夜の世界」になる。そのほか、氷彫刻コンクールや氷像人気コンテストも開催。
60回を記念して、札幌市は開催前から「アニバーサリーフェスタ」「アニバーサリースイーツ」などの記念プログラムを展開してきた。期間中も、大通会場全体をバースデーケーキに見立て、会場全体の照明を消灯し、キャンドルの明かりで幻想的な雰囲気を作り出し、「60回」を会場全体で祝う「さっぽろ雪まつり夢灯り『Happy Candle Night ~未来につなぐ優しい灯~』」を行う。
開催時間は、大通会場=ライトアップは22時まで、つどーむ会場=9時~17時、すすきの会場=ライトアップは24時まで(11日は22時まで)。開催は2月11日まで。