「札幌演劇シーズン2017冬」で公演する劇団千年王国「狼王ロボ」の公開稽古が1月15日、教育文化会館小ホール(札幌市中央区北1西13)で行われた。
同劇団からのオファーで、TEAM NACSの森崎博之さんが動物学者シートン役を務める。テレビなどで多数活躍している森崎さんが、札幌の劇団で客演するのは異例だという。同劇団の前身は森崎さんが北海学園大学演劇研究会に所属していたころからの同期劇団。演出の櫻井幸絵さんの作品を、大泉洋さんと初めて観劇したときに、その世界感に「かなわない」と感じた思い出があるという。
TEAM NACSは北海道を拠点にしていながらも全国公演がほとんどで、メンバーも道外にいることが多い。学生時代から「ブロードウェイのように家族やカップルが毎日観劇する演劇文化を札幌に根付かせたいと思っていたが、全国公演に意識が向き行動できなかった」と森崎さん。「札幌演劇シーズンは再演が中心のため、新作中心のTEAM NACSで参加するのは難しい。ソロでもいいからシーズンに参加したいと思っていたときにオファーをいただいた。この客演に大きな意義を感じている。札幌に素晴らしい劇団があることを伝えたい」と目を輝かせる。「私の5歳と7歳の子どもにも今回パパの芝居を初めて見る。みなさんもぜひ家族連れで楽しんでほしい」と話す。
同作品は、シートン動物記「狼王ロボ」をベースに、コンテンポラリーダンスで動物の躍動感を表現しながら、シートンとオオカミたちとの関わりを描く。
会場は北海道立道民センターかでる2・7(札幌市中央区北2西7)。上演時間は、14時、19時、19時30分(1日1上演)。料金は、一般=3,000円、学生=1,500円。1月28日~2月4日(1月28日、29日、2月4日は完売)。