アップルストア札幌(札幌市中央区南1西3)で5月21日、札幌平岸高校デザインアートコースの生徒たちが札幌市円山動物園の動物たちをモチーフに制作した環境メッセージのポッドキャストコンテンツの発表会が行われた。
同校デザインアートコースは、基礎的な美術授業だけでなく、実践的なアニメーション実習なども行い、これまでに北海道放送のキャラクター「もんすけ」のクレイアニメーションCMや札幌シネマフロンティアのインフォメーションCM、札幌芸術の森野外美術館の彫刻作品を紹介するポッドキャストなどを制作。円山動物園は、動物の飼育や展示などを通して社会に環境メッセージを発信し、次世代の子どもたちへの環境教育を行う取り組みとして、同校と「環境学習プロジェクト」を開始。同校生が動物園で学んだことをアートやデザインのさまざまな活動を通して情報発信する。
今回のポッドキャストは、同プロジェクトの第1弾となるもの。円山動物園としては初の試みで、動物たちからの環境に対するメッセージを同校の生徒たちが映像化し、ポッドキャストコンテンツとして発信する。
当日は、同コースの3年生37人が集まり、7チームがプレゼンテーションを行った。CO2などの排出による地球温暖化や、エコバッグの重要性、森林伐採などをテーマに、動物たちが被る被害など環境問題を伝えるポッドキャスト7作品を発表。紙芝居や絵本、ポスターなどで分かりやすく説明する工夫も見られた。
ゲストに招かれた円山動物園の金澤信治園長と北川憲司経営係長が、それぞれの作品に対して講評。総評として「そのまま広告に出来る作品もある」(金澤園長)、「積極的に採用していきたい。(この取り組みが)環境に対する行動の第一歩になってもらえれば」(北川係長)と話す。22日14時からは、2年生による発表も予定されている。
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