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札幌モエレ沼で音楽と花火の競演-札幌初の一尺玉に1万5000人が感動

打ち上げられる花火の明かりで浮かび上がるシルエット

打ち上げられる花火の明かりで浮かび上がるシルエット

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 札幌モエレ沼公園(札幌市東区モエレ沼公園1)で9月20日、「モエレ沼芸術花火大会2014」が開催された。

今年も登場したモエレ沼花火キャラクター「やみぼうず」

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 当日は昼に雨が降り一時開催が危ぶまれたが夕方には雨が上がり予定通り開催されることに。17時開場時、同園東ゲートは早めに場所取りをする観客らが長い列を作った。

 20時の花火スタートまで、観客らはスタートイベントやキッチンカーゾーンで食べ物や飲み物を楽しむなど思い思いに時間を過ごした。会場には同イベントのキャラクター「ヤミボウズ」も登場。3体のヤミボウズがふわふわと空中を漂う姿に子ども達が駆け寄る姿も見られた。

 日が落ちてからぐっと気温が下がり、販売コーナーのひざ掛けやカイロ、温かい食べ物や飲み物は早々に売り切れるほど。19時ごろ再び降り始めた冷たい雨にも観客らはじっと耐えた。東京から訪れた出演アーティストは「北海道を甘くみて半袖で来てしまった」と鳥肌を立てながらライブを行い、体を動かすことを会場に促すなど花火を待つ観客に気を配るシーンも。YOSAKOIを披露した北海道大学“縁”は、ふんどし姿で寒さを吹き飛ばす豪快な演舞を見せた。花火が上がる直前の気温は12度までに下がっていた。

 20時に会場の明かりが消され、いよいよ花火がスタート。会場に響く音楽に合わせ次々と打ち上げられる花火。今回の目玉である一尺玉が打ち上げられると、他の花火とは明らかに違う滞空時間の長さと頭上で響く破裂音に会場から「おーっ」という驚きの声と拍手が上がった。

 音楽の強弱に合わせタイミングよく開く仕掛け花火や宙を彩る色の美しさに観客は寒さを忘れて見入った。スタートから40分過ぎたころ、「マイウェイ」の調べに合わせてフィナーレの花火が連続して花開くと会場がまばゆい光に包まれ、花火の音と同様のどよめきが至る所で上がるほどの迫力に。エンディングで、女満別出身のアキオカマサコさんが同イベントのテーマソング「私たちの主題歌」を歌いイベントを締めくくった。

 夫婦で訪れた50代男性は「予想外に寒かったが待ったかいがあった。今回初めて来たが想像以上のスケールに驚いた。来年も必ず見たい」と興奮気味に話していた。友人と訪れた30代女性は「来年までに上手に花火を撮影できるように腕を磨きたい」とも。

 48分間ノンストップで上げられた花火の総数は1万2000発。観客動員数は約1万5000人だった。

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