毎年5月31日の「藻岩山の日」を記念したイベントが5月29日～31日、同山各所で開催される。主催は藻岩山魅力アップ推進連絡協議会。

　国の天然記念物にも指定されている札幌の藻岩山（札幌市南区）。その魅力を市民や観光客に（再）発見してもらうことを目的に2005年度から始まった同イベント。山頂の標高531メートルにちなんで毎年5月31日を「藻岩山の日」とし、期間中はロープウエーの無料サービスや、展望台レストランで531円メニューの提供などを行っていた。

　6回目を迎える今年は、施設の再整備でロープウエーが使用できなくなったため、登山や山ろく周辺でのイベントに力を入れる。

　登山イベントは、現在休止中となっている観光道路を歩きながらガイドがビューポイントなどを案内する「観光道路ウオーキング」や、森林ガイドが同山の自然や歴史を紹介する「藻岩山の日 記念ハイク」、野生の花の観察とゴミ拾いをしながら山頂を目指す「フラワーソン＆クリーンハイク」など。

　山ろくでは、散策コースを巡りながら自然ガイドが植物や虫についてのレクチャーを行う「藻岩山さんろく森の博物館」や、同山周辺の粘土を使用した「藻岩焼」の展示・販売のほか、同周辺エリアのスタンプラリーなどのイベントも企画する。

　期間中は藻岩山周辺の「おすすめビューポイント写真」も募集し、投稿された写真は「モイワヤマ通信」のホームページ上で紹介するほか、同周辺エリアのカフェ・雑貨店・洋菓子店・飲食店などの協賛店では、商品の割引や記念品を提供するサービスなども行う。

　観光企画課観光資源担当係長の常川さんは「今回はロープウエーや展望台でのサービスは用意できないが、登山や山ろく、協賛店舗でのイベントを多数企画しているので、ぜひ足を運んでいただければ」と話す。

　5月31日まで。各イベントの詳細スケジュールはホームページで確認できる。