「命」がテーマの空間アート展「命日」が8月24日、札幌市民交流プラザ(札幌市中央区北1西1)で始まる。
札幌文化芸術交流センター SCARTSが昨年の公募で選んだ同展。「『命』とは何か」をテーマに、「ORNI(オルニ)」が植物や色、光を使う空間展示を行う。オルニは、植物作家・松井香菜子さんと、芸術家で教育者としても活動する野沢宏志(NOJI)さんによるユニット。松井さんが個展を通じて野沢さんの作品に出合ったことから結成した。「命日」というタイトルは野沢さんが考案。「ネガティブな言葉だが、観覧者が改めて命と向き合うきっかけになればと意味を込めた」と話す。松井さんも賛同し、一気にプロジェクトが進んだという。
「話し合って煮詰めていく過程が新鮮で、思ってもいなかった発想が面白いところ。施設の特徴を生かしたスケール感やエネルギーを体感してもらえれば」と野沢さん。松井さんは「『自分がヒトとしてどうありたいのか』を一人一人に問いかけたい」と話す。
開催時間は、11時~19時。入場無料。9月1日まで。期間中は、オリジナル花器作りと生け花のワークショップ(有料)を開くほか、ダンサーの鈴木明倫さんとギタリストの山木将平さんによるユニット「Humming Earth Project(ハミングアースプロジェクト)」が身体表現によるパフォーマンスを行う。