魚のひれに焦点を当てた企画展「鰭(ヒレ)展」が3月23日、「AOAO SAPPORO」(札幌市中央区南2西3)で始まる。
魚のひれの多様性と機能性を紹介する同展。観客が日常的に見過ごす生物の不思議さに気付いてもらおうと企画した。
展示は5つのテーマに分かれており、それぞれがひれについての観察のヒントを提供する。建物の5階にある「ライブラリーアクアリウム」では、春の新生活を応援するメッセージとアイコンが記載された7つの水槽を設置するほか、ひれをテーマに選んだ本棚「ヒレLIBRARY」も設置する。
同展の開催に合わせて、特別な体験プログラムも用意。同館で毎月開催している「ワンダーペンギンサークル」とコラボレーションしたペンギンのひれについての特別回「ペンギンにヒレはあるの?」や、生物スタッフがひれの存在がどれほど重要であるかを証明する「ヒレー!ヒレー!ツアー」を開催する。
6階「シロクマベーカリー&」では、「エイヒレのフリット」(650円)や、カスベ(エイ)のトバ「いぶし珍味 カスべえ」(630円)などの新メニューを提供する。トバとは乾燥させた加工食品のこと。春の限定メニューとして「桜餡(あん)クロワッサン」(550円)も販売する。「ミュージアムショップ」では、本物の魚のひれを使った「ウオヒレキーホルダー」(1,190円)を販売する。
同館広報担当者の佐々遥平さんは「企画を通して春に一歩踏み出す人にエールを送りたい」と話す。
5月31日まで。