センチュリーロイヤルホテル(札幌市中央区北5西5)で2月27日、23階スカイレストラン ロンドの味を元に開発した商品の試食会が行われた。
同試食会は「北海道の名店の味を未来に残すこと」を目的とした「食の北海道遺産プロジェクト」の一環。同プロジェクトは外食産業活性化の一環で2020年に立ち上がり、今回で4回目。これまで中華料理店のチャーハンの素やハンバーグ専門店のハンバーグの素、そば店のそばつゆなど、7種類が商品化されてきた。ホテルレストランのメニューを商品化するのは初。
当日はグルメライターら12人を招き、先行試食会を行った。試食会では、同レストランの人気メニューを元に開発した商品を提供。提供したのは冷製ジャガイモのスープ「ヴィシソワーズ」と「スパセン」の愛称で親しまれてきた和風スパゲティ「スパゲッティ センチュリー風」の2種類。「ヴィシソワーズ」はレトルトパウチとして、スパゲティはソースを家庭向けにアレンジして開発・商品化した。商品化したメニューは現在、同レストランでは提供していない。
試食会の参加者は運ばれてきた料理をスマートフォンで撮影したり、配られたレシピを見たりしながら、商品化されたレトルトスープや専用ソースを使ったスパゲティを食べた。参加者は「レストランのおいしさを身近に気軽に楽しめるのはうれしい。閉店前にもう一度来店してみたくなった」と話していた。
商品を監修した同ホテル総調理長の金子厚さんは「北海道で唯一の回転レストランは今年5月で閉店となるが、今回のプロジェクトで開発した商品をたくさんの人に楽しんでもらえれば」と話す。
商品は現在、クラウドファンディングで先行販売している。1口2,500円で、商品はスープとスパゲティソースを各1種ずつ。300セット限定。