札幌学院大学新札幌キャンパス(札幌市厚別区厚別中央1条5)で6月20日、産学連携の一環で「モデルハウスプロデュースプロジェクト」の定例ミーティングが開かれた。
同プロジェクトは同大経済経営学部の学生6人とロゴスホールディングス(中央区北5西2)が協働して行うプロジェクト。モデルハウス建築を通じて地域社会の課題を解決する仕組みを考え、家作りに挑む。今回のミーティングは2回目。
6月6日に行われた第1回ミーティングではロゴスホールディングスのグループ企業「豊栄建設」の浦田和洋社長が学生に向け会社概要を説明し、「顧客が住んでみたいと強く望む家を造ってほしい」と呼びかけた。併せて、マーケティングの手法などを同社社員がレクチャー。プロジェクトのゴールイメージを確認後、現在約50区画を造成中の分譲地「プラチナアベニュー厚別東5-3」にあるモデルハウス建築予定地を見学した。
20日のミーティングでは、市場調査や購入顧客のペルソナを設定。学生らは2チームに分かれ、それぞれが2週間かけて取り組んだ課題を発表した。質疑応答では、豊栄建設の社員らは発表資料の完成度の高さに驚き、賛辞の言葉を送ったほか、プロ目線からのアイデアも。学生らは真剣なまなざしで次回に向けての改善点をメモに取っていた。
同大教育支援課経済経営学部第1係長の松本涼子さんは「20回程度のミーティングを予定している。直接企業と関わりプロジェクトを進めるのは貴重な経験。未知の世界である建築のプロと協働することで、新たな発見があると思う。この取り組みを通じて自己効力感を高めてほしい」と期待を込める。
ロゴスホールディングス執行役員でマーケティング部部長の鈴木章悟さんは「弊社としても学生と作り上げるのは初めての経験。まだ2回目だが、社員も学生と関わることで新たな気付きにもつながっている」と話す。「モデルハウス建築には現在、土地も含めると1棟5,000万円ほどの費用がかかる。この費用を学生らに預けて、いい意味で従来の豊栄建設にはない、より良いモデルハウス造りを進めていけたら」とも。
モデルハウスは2024年3月に公開予定。