草花の展示会「福寿草と雪割草展~春を告げる雪国の妖精たち~」が1月31日から、百合が原緑のセンター(札幌市北区百合が原公園2)小温室で始まる。
春を告げる花の代表とされる福寿草と雪割草を展示する同展。会場では、花色や花形などが多彩で愛らしいな花姿の雪割草と、「新春を祝う」という意味があり、古くから縁起の良い植物として愛されてきた福寿草を展示する。
同園管理事務所の伊藤早織さんによると、福寿草は北海道から本州の山野に多く見られる日本原産の植物で、江戸時代から多数の園芸品種が作られている古典園芸植物という。伊藤さんは「3、4センチの鮮やかな黄色い花を咲かせる福寿草は、花弁を使って日光を花の中心に集め、その暖かさで虫を誘引しており、太陽の光に応じて花が開閉するのが特徴」と説明する。
雪割草は、桃色・藤色・白・緑など花色が多彩で、咲き方も一重や二段咲き、千重など花形も豊富という。大きさは1~3センチほどで、草丈も小さくかわいらしい花姿が特徴。北海道では自生いていないため、花姿を間近で観賞できる機会は少ないという。
会場では、雪割草の詳しい解説や福寿草の育て方などを紹介するパネルも掲出する。
伊藤さんは「間もなく立春を迎える。暖かな春に思いをはせながら、福寿草、雪割草、それぞれの魅力を会場で味わってもらいたい」と話す。
開催時間は8時45分~17時15分。月曜休館。入館料は、高校生以上=130円、中学生以下、65歳以上=無料。2月12日まで。